レーザー脱毛の詳細

針脱毛との比較

従来サロンなどで行われてきた針脱毛とは根本的に異なる脱毛法です。
針脱毛は毛穴から針を刺入し、毛根を電気で破壊する方法です。この方法も本邦では30年の歴史があり、確実性、信頼性ともに高い方法です。しかし、この方法もレーザー脱毛に比較すると多少、欠点が目立ってきたと言わざるを得ません。
欠点を列挙すると、

1. 痛みが強い
2. 処理に時間がかかる(わきで1回2時間程度)
3. 処理に期間がかかる(わきで2年程度)
3. 脱毛中は自己処理できない
4. 感染の危険性がないとは言えない
5. 料金が高い
6. その他

以上のような欠点を克服できたのがレーザー脱毛と言えます。まず、レーザーの照射スポットは直径9ミリから12ミリですが、この範囲にある毛は何本あろうが0.5秒から1秒で処理が可能です。つまり、わきの範囲であれば両方でも数分もあれば処理が可能と言うことです。
ただし、1回で処理可能な毛は場所にもよりますが、毛周期から判断して全体の15〜25%と言われていますので、個人差はありますが、1回の照射では20%程度の脱毛効果が得られるに過ぎません。この処理を1ヶ月に1度行うと毛周期のすべてのステージが処理できるまで、3ヶ月ないし6ヶ月という臨床データが出ています。

実際、私自身の脚をテストケースとして脱毛を行い1ヶ月ごとに4回脱毛を行った部位は4年後の今現在も1本も肉眼的再発毛は見られません。また、同部位を私自身でバイオプシー(切開して、組織検査)したところ、200倍に拡大して初めてわかる「うぶ毛」の状態になっているのが確認されました。(この結果は雑誌「形成外科」45(4)号(361〜366,2002)に論文として投稿、掲載済み)
当然このデータにも個人差があると言うことも忘れてはなりませんが、基本的には脚で4回から6回くらいで満足のゆく結果が出せていると思います。

ただ、わきの場合は個人差が大きいようです。と言うのも、脚などと違い、わきの場合は1本たりとも残したくないと言うのが心理ですので、その1本のために回数がかかる方もいるようです。ですから一定回数以降の料金体系も考慮して、クリニックを選びましょう。

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レーザー脱毛の副作用

治療である限り副作用がゼロということはあり得ません。治療である限り何らかのリスクがあると思って差し支えないでしょう。
レーザーそのものは長い年月研究され、本来の使用法では全身的な副作用は皆無とされています。しかし、脱毛レーザーは毛根を破壊できるくらいのエネルギーを持ってるわけですから、皮膚に何らかの影響を及ぼしても不思議ではありません。その唯一の副作用は熱傷(やけど)と、それに伴うその後の色素沈着です。

レーザー脱毛は毛乳頭周辺のメラニン色素を、メラニンにのみ吸収されるレーザーを用いて、そのエネルギーで加熱し、近傍の毛乳頭および発毛に関わる組織を熱破壊する方法です。しかし、メラニン色素は東洋人ではきわめて普通に皮下に分布している色素です。普通の状態であれば問題はないですが、日焼けした肌には向いてない事もあります。

そのような副作用を防ぐため、初回はテスト照射を行ったり、出力を下げて照射したりします。また、照射後は冷却や軽いステロイドローションなどで熱傷の予防を行います。

もちろん、日焼けをしている場合には、その旨申し出てください。リスクを回避するために照射を中止することもあります。
ケロイド体質の方は肩、胸部中央などケロイドのできやすい部位の照射は避けるべきでしょう。また、妊婦に対する安全性は臨床データがないため、確立しておりません。

永久脱毛か?

残念ながら、この答えは未だ出ていません。
そもそも永久脱毛という言葉も曖昧で、米国電気脱毛協会の定義では「治療の前の毛の数に比べて繰り返し治療を行った場合でも、最終の脱毛から1ヶ月後の時点で毛の再生率が20%以下である場合を永久脱毛とよぶ」としています。日本でもその定義に準じていますが、それって、永久脱毛といえるの?って感じですね。

レーザー脱毛を始めてから5年を経過しようとしていますが、一旦脱毛できた毛が数年経ってまた生えてきた例は皆無です。従って帰納法的には永久脱毛と言えると思いますが、高々5年の経過で永久脱毛と呼ぶのは科学的には不正確ですので、私は永久減毛とか超長期間脱毛と呼ぶことにしています。

しかし、最近は自分の経験や他院の論文、患者さんの反応を見ていると「永久脱毛」と呼んでも差し支えない所までレーザー脱毛の信頼性は高まったと思っています。

2003年8月現在の私の見解です。レーザー脱毛は永久脱毛だと思います。
確かに5年の経験だけで結論付けるのは早計かも知れません。しかし、では10年待てば結論が出るのでしょうか。私自身の脚の毛も全く生えませんし、もうそろそろ永久脱毛という称号を与えてもよろしいのではないでしょうか。

実際の治療

顔以外の部分は約1ヶ月に1回治療します。
1回の照射で25%の毛乳頭を処理可能と考えて3ヶ月間に4回の照射を行います。これで理論的には100%脱毛となるはずですが、当然個人差もあり、4回目以降は約3ヶ月経過を観察します。

その間生えてくる毛があれば3ヶ月後5回目の照射を追加します。それでも生える場合はさらに3ヶ月後に6回目を追加照射します。
顔の場合は毛周期が格段に早いのと毛根が深いことなどから、2週間に1回の照射計画を立てます。女性の鼻下の場合は6〜8回で満足の行く脱毛効果が得られるはずです。

結論

数年前までは脱毛レーザー脱毛装置そのものの価格が高く(22万ドル以上)、患者さんにもそれに見合う費用が付加されていましたが、現在、レーザー脱毛装置も安くなったのと市場原理により、ずいぶん治療費用も安価になってきました。
費用一覧はこちらをご覧ください。

針脱毛を推奨する先生、針脱毛との混合治療を推奨する先生もいらっしゃいますが、それはそれで独自のお考えがあると思います。しかし私自身はレーザーのみで十分過ぎる結果が出せると確信しています。ここ数年、レーザー脱毛をしっかり勉強し、また、患者さんの反応、同業の先生がたとのディスカッションの中からも、脱毛ならレーザーしかあり得ないという結論です。

また、昨今の脱毛事情を鑑みると、エステサロンなどでレーザー脱毛と称する治療を行い、大変高額な費用を支払ってなお、満足な結果が得られていない例も頻繁に見受けます。

この確実で安価な治療法を選択せず、いまだ高額のローンを支払い続ける方々を少なからず見受けるとお気の毒でなりません。エステサロンがすべて悪い訳ではなく、むしろ脱毛という治療方法を針脱毛法によって確立してきた立て役者でもあるのですが、一部、そうした治療がまかり通っていることも事実として認識する必要があるでしょう。

newダイオードレーザー登場

この4年間、脱毛に米サイノシュアー社のSuper LPIRという機種を使用し、効果を上げてきました。治療実績はのべ数千人にのぼり、脱毛レーザーの威力を私自身目の当たりにした4年間でした。この機種は日本でも最も信頼できる機種として現在全国で数百台が稼働しています。私が4年前この機種を西日本で初めて導入したのは、その時点で東京を中心に日本で50台が稼働しており、最も多くの東洋人のデータが得られたからです。当時、当然脱毛レーザーに対する認知は低く、実際の所、私自身も半信半疑でした。そこで導入したその日から私自身の脚を対象にして、臨床稼働前に実験を行いました。1ヶ月に一度の照射を4回続け、終了後2年半たって自らメスで実験部分を切開して組織検査を行いました。その結果は論文にもして発表することができ、自分自身のキャリアとしても、そしてレーザー脱毛の実力を再認識するにも有意義な実験ではありました。
現在この機種を2台使用していますが、非接触性のプローベは高速で確実な処理が可能で、大変使いやすい機種です。しかし、機械の性質上、うぶ毛に対する効果が若干弱く、回数がかかる患者さんも少数ではありますが、いらっしゃるのも事実でした。そこで、今回さらにルミナス社(旧コヒレント社)のLight Sheerという機種を導入しました。この機種は皮膚冷却装置をヘッド部分に内蔵しているためヘッドが重く使い勝手が悪いのが欠点ですが、皮膚を冷却保護しながらレーザーを照射するため高い出力での照射が可能です。現在この2機種を併用し、良いとこ取りで、より早く効率の良いレーザー脱毛を目指しています。


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