入れ墨

近年、若い方を中心にtatoo人気が高まり、ファッションで入れ墨を入れるようになってきました。入れ墨とは字のごとく、皮下に墨、色素を入れ、様々な模様、文字を点描してゆく方法です。日本では元来、決して取れないことから犯罪者の識別や渡世者の決意の表明に使用されていました。

時は流れて現在、入れ墨はファッションとして定着し、若い女性が入れていたとしてもそんなに変な目で見られることも少なくなってきました。しかし、入れ墨というものは基本的に取れないものという意識が少なく、将来を深く考えずに入れてしまう人も後を絶ちません。

また、アートメークという眉に入れる入れ墨も流行っていますが、これも入れ墨であることに変わりはありません。入れ墨を消す方法は大きく2種類あります。一つはレーザー治療でもう一つは手術療法です。皮膚に傷を付けずに治療可能なレーザーは理想的な治療に思えますが、実際のところは多少不具合もあります。レーザー照射1回で取れるくらい浅い入れ墨であれば良いのですが、深かったり、レーザーの反応しない色だったりする場合は、相当な回数と期間がかかることを覚悟しなければなりません。1回で少しでも薄くなれば良いと思うでしょうが、本当に入れ墨を消したい人にとっては薄い入れ墨も濃い入れ墨もあることに変わりはなく、完全に取れてしまうまでは治療効果は「精神的に」ないということになります。

大きさ、深さにもよりますが、数年の治療期間と入れ墨を入れたときの費用も痛みも10倍程度は覚悟しなければいけないでしょう。治療は同一部位の照射は2〜3ヶ月に一度となります。

手術療法にもいくつかの方法があります。最も仕上がりのきれいな方法は縫縮法(縫い縮める)ですが、大きさ、場所によっては不可能な場合、数回に分けて行わなくてはならない場合があります。もちろんその場合でも1本の傷跡は残る訳ですが、入れ墨よりはましでしょう。もう一つは皮膚移植の方法です。入れ墨の面積が広い場合や手術跡が多少汚くても、とにかく入れ墨を消したい、一回で手術を終えたい場合などに用いることがあります。この方法は入れ墨を削り取って、皮膚を失った部分に他の場所から皮膚を取ってきて移植をするというものです。あまりに広い面積でないかぎり一回で入れ墨を取り去ることも可能ですが、一方仕上がりは火傷の跡のようになり、整容的にはあまりきれいとは言えません。

また、皮膚を取った部分の傷も覚悟しなければなりません。もう一つエクスパンダー法という方法もないわけではありません。皮下に風船を入れて徐々に正常の皮膚を伸展させ、十分なところで一気に入れ墨を切除し、伸展した皮膚で覆ってしまう方法です。この場合、あまり実用的な方法ではないでしょう。

入れ墨は基本的には消えないということをよく理解して楽しんで下さい。もし、将来は消したいと思うならtattooのシールがあります。十分考えて自分の責任で入れてください。